何気ない一言が、自身の意図しない意味で伝わることで、周りからの評判や社内での印象を悪くするという状況を、目の当たりにしたり体験したことはありませんか?
この記事では、中間管理職目線で気になるNGワード事例を紹介し、皆さんのブランディングにプラスになるようなお話しをします。
〇〇にはなりたくありません。※〇〇は昇格先の役職
マネージャーの仕事には、部下の「キャリアデザイン」というものがあります。
社内での定期的なヒアリングや面談の中で、今後の目標やなりたい姿のイメージを固め、現在の姿からどのように行動していけば理想に近づけるかを一緒に考えていきます。
キャリアの形成は人それぞれなので、絶対にこうしなければならないという決まりはありません。
特に近年では、様々なキャリアパターンが準備されており、
「働き方改革」や「ダイバーシティ」という言葉の通り、その人に合った働き方が促進されています。
そんな中、残念な答えを出す人がいます。
「〇〇にはなりたくありません」という発言です。
残念!そもそもなれませんからー!
「なりたくない」という意思(本音)自体は問題ありません。
よくあるのは、責任者になりたくないという話なのですが、そう思うのはその人の部署の責任者を見て思ったり、過去の上司を見て思うことなので、その責任は関わってきた責任者の問題だと思います。
私が違和感を感じるのは、「なりたくありません」という言葉です。
上記にあるような意思を示すのであれば、「目指していません」や「なれません」が正しい表現だと思います。
「なりたくない」という言葉は「なれる」ということが前提になっており、さもその能力を有しているかのように聞こえます。
そう思っているからこそ出てくる言葉なのでしょう。
富士山からの景色は登ってから見ないとわかんないよね?
「登る力もないくせに、登ったあとの景色の評価をするな」と、そういう話です。
「登る力がありません」「他の山に登りたい」であるならいいと思います。
この発言をする人の大きな問題点は、周りを不快にさせるだけではなく、自分がどこにいるか?がわかっていないという点です。
キャリア形成で重要なのは、目標と現実のギャップを認識する事です。
認識しないと、やるべきことや必要なことが見えてこないからです。
なりたくありません、は任命されてから言え!
私は、「なりたくありません」発言が出たら、必ずこのように伝えます。
『本当になりたくないのなら、辞令がきたら断わりなさい。その上で初めて「なりたくない」を使いなさい』と伝えます。
NGワードを使わないようにするためには?
ありきたりですが、「相手の立場になって考える」、ということがNGワードを使わないコツです。
すべての人が同じ受け取り方をするわけではないので、少なくとも2通りは想像してみましょう。
もう少し分かりやすいケースだと、、、
例えば、彼女と食事に行くことになり、「カレーでいい?」と確認したとします。
彼女の回答は、
A→「カレーでいい。」
B→「カレーがいい。」
彼氏の食事選びのセンスや彼女の本心、彼等の性格等はいったん置いといて考えたときに、ABどちらの回答が印象良く受け取られるでしょうか?
ぜひこの機会に、自身の発言や使っている言葉を振り返ってみてくださいね。